“魚をさばく”という行為は、自らの手でその命に触れ、海の恩恵に想いを馳せる、日本古来の技法であり、その動作へ宿る美しさや、海の命と対峙する人間の姿は、時代や世代を越えて、人々に大きな感動を与える、海と人を結ぶエンターテイメント。さばけることへの憧れや喜びという共感を掘り起こし、日本中がもっと魚に触れ、味わいたくなる新たな食のムーブメントを切り開きます。
日本財団海と日本プロジェクト「さばける塾」ホームページ
神戸市中央卸売市場で、「さばける塾inひょうご」を開催しました。今回は事前に応募していただいた親子10組に参加していただきました。今回のテーマは「おいしさマックス!旬の“タコ”を徹底解剖!」です。
先生は、水産庁任命お魚かたりべの山嵜 清張先生です。
先生は、代々続く漁師の家庭で育ち、セリ場を経験された魚のプロフェッショナルです。
今回は、活きたタコを使って、子供たちの前で分かりやすく説明してくださいました。活きたタコを絞めることで「命をいただく」尊さについても教えていただきました。子供たちも真剣な様子でその様子を見守り、命の大切さを学んでいました。
その他、タコのオスメスの見分け方、内臓のつくり、特性について詳しく説明してくださいました。
先生の説明が終わり、実際にさばいてみます!
ぬるぬる滑ってなかなかうまくいかない様子。親子で協力しながら、はさみでタコの内臓を取り除いていきます。「これは何かな?」と確認しながら丁寧に作業していきます。
中にはこのシーズンしか見られない「タコの卵」も入っています!
内臓を取り出した後は、塩もみをします。子供たちは、ぬめりを感じなくなるまで熱心に揉んでいました。
ゆでるときは、足からゆっくりと沸騰したお湯の中につけていくと、足先がくるっと丸くなり、ほかのタコと絡まないそうです。お湯につけるとあずき色に変色してくるので、その様子も観察しました。
湯上げをすると冷たい水で冷やします。今回は「手巻き寿司」をつくるので氷水にいれてしっかり冷やします。
実はタコはカキと同じくらい痛みやすいのだそうです。温度の管理はとても重要ですね!
その後、タコを切っていきます。普段から包丁を扱っている子供も多かったようで上手に切ることができました。
ポイントは、「せっかく歯ごたえのある吸盤を切ってしまわないこと!」なるべく吸盤を避けて切っていきます。プロのお寿司屋さんも使っているワザだそうですよ。
→「タコのさばき方」はこちらにもまとめました!ぜひご覧ください
とっても美味しそうな手巻き寿司が完成しました~!!
みんなでさっそくいただきましょう。自分でさばいたタコを食べて、みんなおなかいっぱい♪
片付けが終わった後は、先生から「さばけるライセンス」を受け取りました!
さばけるマスターになった子供たちは、キラキラのライセンスカードを持ってとてもうれしそうでした。
神戸市中央卸売市場の「ととミー」も一緒に踊ってくれました!
https://youtu.be/QBaV4NpeBKI
この活動で、もっと海を好きになって、海を大切にしていけたらいいですね♪
ご参加いただいた皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!
※本プロジェクトは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として実施しています。