近年、播磨灘で漁獲量が減少しているマダコの収穫を増やそうと、タコの餌となる貝が放流されました。
スダレ貝の放流は、海の資源の回復を目指して明石市漁連遊漁船部会が去年から取り組んでいて、淡路の室津沖で採れたスダレ貝およそ300キロが播磨灘にまかれました。
マダコは明石など瀬戸内海で古くから親しまれてきましたが、近年は海の栄養不足や乱獲などが原因で漁獲量が大幅に減少。
明石市内でのタコの漁獲量は2013年は1156トンだったのに対し、2023年には217トンとおよそ5分の1に減少しています。
28日に放流された「スダレ貝」は、餌を分解し生物の成長に欠かせない「栄養塩」と呼ばれる窒素やリンを排出するほか、マダコの餌になるなど海の資源の回復に効果が期待されています。
秋には産卵用のたこつぼの投入や、子持ちダコの放流も行われるということです。