近年、不漁が続くイカナゴの漁獲量を増やそうと、淡路市の育波浦漁港の沖でイカナゴを大きく育ててから放流する試みが行われました。
今回海に放流されたのは、1ヶ月ほど飼育されたイカナゴ約1500匹です。
イカナゴ漁を巡っては、2025年大阪湾では2年連続で自主休漁、播磨灘では3日のみの操業となるなど、深刻な不漁が続いています。
不漁は海の栄養不足が要因といわれていて、イカナゴが痩せることにより、産卵数が減っていることが調査で明らかになっています。
これを受け、県の漁業協同組合などは、海上のいけすや施設の水槽の中で、イカナゴに餌を与えて太らせる取り組みを先月から行っていて、肥満度の向上に一定の効果が得られたということです。
育波浦漁業協同組合の片山守組合長は、「餌をやることによってこれだけ太るいい治験が出来た。自分たちが努力をして、昔のようにたくさんのイカナゴが捕れて、皆さんに食べてもらえるようになってほしい」と話しました。
成長したイカナゴは夏の時期は休眠して、水温が低くなる12月ごろに産卵するということです。