11月29日の「いいフグの日」を前に、兵庫県南あわじ市では冬の味覚「淡路島3年とらふぐ」が水揚げされ、出荷作業に追われています。
南あわじ市の福良港から2キロ程離れた沖合で養殖されているのは、フグの中でも最高級とされる「3年とらふぐ」です。
一般的なトラフグの養殖期間は2年で、800グラム程度で出荷されますが、南あわじ市では3年育てることで、一回り大きい1.2キロから1.8キロで水揚げしています。
鳴門海峡の激しい潮流で育てられる「3年とらふぐ」は、身が引き締まり、天然のトラフグとほとんど変わらないおいしさで、刺身の「てっさ」や鍋物としても人気があります。
福良漁業協同組合の前田若男組合長は、「気温も下がってきたので、ようやくフグのシーズンが来たなと感じます。夏場の水温が高くて長い間暑さも続いたので、若干成長が遅れましたが、ここにきてようやく例年通りの大きさに育ってきた。フグは「フク(福)」というので、皆さんに福を与えることができればと思っている。」と語りました。
2024年は約12万匹の水揚げを見込んでいて、島内の旅館や京阪神などに出荷される他、インターネットでも購入できるということです。