兵庫県相生市では冬の味覚「カキ」がシーズンを迎え、本格的な水揚げが始まりました。
相生湾は日本屈指のカキの漁場で、江戸時代にはカキの養殖が始まったとされています。
朝から養殖業者がいかだにつるされたロープを引き上げると大きなカキが姿を現しました。
相生湾には、揖保川と千種川を通って氷ノ山などの山々の栄養分をたっぷり含んだ水が流れ込むため、通常では食べ頃まで2年から3年かかると言われるカキが、1年で育ちます。
加工場に運び込まれたカキは熟練の職人たちが殻を外して真っ白でぷりっとした身が取り出されます。
相生漁業協同組合の福本英作さんによると「相生のカキは、加熱しても小さくなりにくく、鍋料理にも最適。焼きガキや鍋料理を是非楽しんでください。」と語りました。
カキの水揚げは、春頃まで続く予定で、剥き身にして700トンの出荷を見込んでいます。