加古川市では、江戸時代などに疫病退散を願って作られたお守りや縁起物の展示が行われています。
兵庫県加古川市のあかりの鹿児資料館では、疫病を防ぐお守りや縁起物としての玩具などを集めた展覧会「疫病退散!郷土玩具展ーコロナに負けないー」が開かれています。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて疫病よけの妖怪「アマビエ」に注目が集まる中、医療が進んでいなかった時代に人々が祈りを込めて作ったおよそ80点が展示されています。
江戸時代、天然痘を防ぐには赤いものが良いとされたことから、赤い牛の張り子人形「赤べこ」や真っ赤なダルマが親しまれたほか、「ころり」と呼ばれたコレラが流行した際には「虎」の当て字にちなんだトラの張り子が薬のおまけとして付けられたということです。
医療従事者へ感謝の思いも込められたというこの展覧会は、7月26日まで加古川市のあかりの鹿児資料館で開かれています。
ひとこと
新型感染症が流行する中で、疫病退散のお守りとして”アマビエ”に注目が集まっている。医療が進んでいなかった時代も今も、誰かの健康を願う思いを感じられる展覧会だと思う。