およそ50年前から続く、ホタルの人工飼育。
今年も、中学生による親ホタルの採取が行われました。
南あわじ市にある諭鶴羽(ゆづるは)ダム。
ここは県内でも有名なホタルの名所です。
「虫おんねんけど。むっちゃ」
三原中学校の理科部員たちがゲンジボタルの人工飼育のために親ホタルの採取を行いました。
【南あわじ市立 三原中学校 佐野教諭】
新型コロナウイルスの事でなかなか学校が再開されず今年の活動が危ぶまれ、非常に心配していたが何とか無事に親ボタルも取れましたしなんとか活動ができそうなので ほっとしています。
採取したオスとメスのホタルは、木製の飼育箱にいれて産卵させます。
こちらが卵から ふ化させた幼虫。大きさは1ミリほどしかありません。
この幼虫を育てるために必要なのがエサとなる「カワニナ」という巻貝。
去年8月、理科部員たちがカワニナ取りを行いました。
【三原中学校 理科部員】
ちっちゃくて滑って取りにくい
ホタルに一番適している環境にするため、今から水を取りに行きます。
綺麗な水を好むホタルのために 南あわじの清流をくみ上げます大切なのは、エサと綺麗な水。
ホタルを育てるやめには、地道な作業が必要なんです。
およそ3ヶ月かけて、3センチほどまでに成長した400匹のホタルの幼虫。
ゆずるはダム上流と、成相(なりあい)ダム上流に放流しました。
そして…、人工飼育により成虫となったホタルの見頃がやって来ました。
【神子素 淡路駐在カメラマン】
子ども達が1年間育てたホタルの鑑賞会が開かれています。
【三原中学校 理科部員】
育てた甲斐があった。いっぱい飛んでいて綺麗で嬉しかった。
なんとか撮影に成功した、ホタルの光がコチラ。
これでは、中学生が育てたホタルの美しさが伝わらないっっ!
ということで! 写真でご覧下さい。
【三原中学校 理科部員】
自分たちの育てたホタルがこんなにも多く綺麗に飛んでいるのを見て、感動したし 多くの人にも知ってもらいたいと思いました。
-2020年6月24日放送「情報スタジアム4時!キャッチ」より
ひとこと
蛍は豊かな自然に囲まれた地域で当たり前のように見られるものだと思っていた。でも、地元の人の蛍を大事にする取り組みの成果だと知り、今年の蛍はまた違った気持ちで見れると感じた。