川が一瞬で増水する瞬間を視聴者カメラがとらえました。
突然激しい雨が降るゲリラ豪雨。
私たちが気をつけなければいけないこととは?
この動画は8月11日午後5時25分ごろ
宍粟市の千種高校近くで撮影された千種川の様子です。
撮影したのは近くに住む鳥羽弘章さん。
小学5年生の息子とともに川の水位の変化に気がつきました。
映像を見ると、この場所では雨が降っていませんが上流から白波が迫ってきています。
父:「ほらっ!」
子:「急に水量が増えた」
父:「怖いやろう。こういうことがあるから川で泳いどったらいきなりこれでおぼれるんや」
鳥羽さん:「予想以上にすごく増えてきて恐怖を感じたのでこれは危ないなと思って。私自身もそこまでのものは長年住んでいるけど見たことがなかったので初めて鉄砲水みたいなものを見た。ちょっとびっくしりたんですけど」
父:「見てみ。さっきの川の量と全然違うやろう。怖いやろ」
映像はこの辺りで、途切れ途切れになります。
時間が経つごとに濁流に変わっていく様子が映し出されていました。
増水の瞬間をとらえた映像はこの場所から撮影されました。
撮影者の鳥羽さんは、映像を撮影する1時間前、9キロほど離れた川の上流にいました。
鳥羽さん:「バケツを引っくり返したような雨だった」
上流では局地的なゲリラ豪雨になっていました。
気象予報士・前田さん;「県境の辺りですね、広い範囲ではないんですが真っ赤な部分があります。11日の午後4時ごろに雨を激しく降らせているということが見てとれるわけですね。
広い範囲で晴れているところもあったと思われますが、ここだけは雷を伴って激しい雨が降っていると思われます。」
1時間後、下流にある自宅に戻った鳥羽さん。
川の水位が変わらないことを不思議に思い、様子を見に行ったところ増水の瞬間に立ち会いました。
鳥羽さん:「自分の子どももそうですけど、泳いでいたら絶対巻き込まれるなと思って。上流の方が曇っていたら気をつけて鉄砲水が出るんだと心してほしい」
下流には大勢の人がキャンプに訪れる川遊びスポット!
鳥羽さんは車に乗って急いで知らせに行きましたが、5時半を過ぎた遅い時間だったため、幸い川で遊んでいる人はいませんでした。
前田さん:「こういう時に気を付けなければいけないのは、雨が降っている場所が限定的だということなんです。
広く降っているわけでありませんので、今自分がいる場所で雨が降っていなかったとしても、少し離れているところにもくもくとした雨雲がわいているとか、雷の音が聞こえるとか。そういった時は、一気に川が増水するような雨が離れたところで降っていることが考えられますので、十分に注意してください」
2008年には、神戸市灘区の都賀川で子ども3人を含む5人が亡くなる事故がありました。当時、10分間で水位が1.3m上昇。
異変を感じたら早めに川を離れるよう心掛けてください。
ひとこと
この時期は海や川、山で遊ぶ機会が多くなる。それと同時に台風はもちろん、突然のゲリラ豪雨に気をつけないといけない時期だと感じた。予期しない豪雨による二次災害に巻き込まれないよう、水辺でのレジャーにはより注意を払わないといけないと改めて感じた。