洲本市の海岸では希少種のカニの仲間たちが命を育んでいます。
大潮の夜、洲本市由良町の海岸に一斉に姿を見せたのはアカテガニです。 兵庫県のレッドデータブックでBランクのアカテガニは普段は平地から高台に生息していますが夏の繁殖期には卵をお腹に抱え、日暮れの満潮を待って海に入ります。
そして、小刻みに体を震わせ体長0.5ミリのほどの幼生を海に放つ「放仔(ほうし)」と呼ばれる行動をとります。海中の幼生は2〜3カ月で陸に戻ってくるということです。
一方、成ケ島ではハクセンシオマネキが繁殖期を迎えユーモラスな求愛行動を見せています。 ハクセンシオマネキはオスの片方のハサミが大きいことが特徴です。
繁殖期にはオスがハサミを動かしてメスの気をひき、その動きが白い扇子で招いているように見えることからその名前が付けられたということです。ハクセンシオマネキは県のレッドデータブックでCランクに指定されています。
ひとこと
夏は昆虫なども活動も活発になるため子供たちが外に出て自然に触れるいい機会になると思う。今年は海水浴が例年通りにできないところも多いため、海や川などで普段見られない生き物に触れるのもいい楽しみ方だと思った。