川崎重工業の超高速旅客船「ジェットフォイル」が25年ぶりに作られることになり、兵庫県の神戸工場で起工式が行われました。
「川崎ジェットフォイル」は、船の底部分に取り付けられた翼の揚力で海面から浮上し、時速80キロ以上で進む旅客船です。
高速性能に加え、揺れが少ないのが特徴だということで、国内外の離島航路などで活躍しています。
川崎重工業では、1989年から7年間で、15隻のジェットフォイルをつくっていて、現在運行中の船の寿命が迫っていることから代替船として25年ぶりに建造することになりました。
5月30日の起工式には、川崎重工業のプロジェクトマネージャーや東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムの考案者として知られ、今回、船のデザインを担当した野老朝雄さんら合わせておよそ20人が参加し工事中の安全を祈願しました。
「川崎ジェットフォイル」は、2020年6月に完成し、東京港と伊豆諸島を結ぶ便で運行の予定で、川崎重工業では、今後、2年間に1隻のペースで建造を行いたいとしています。