淡路島の洲本市では激減したサワラの漁獲高を回復させようと、放流する稚魚を10日間ほど育てる中間飼育が始まりました。
洲本市五色町では放流する稚魚をいけすで飼育する中間飼育が始まり、サワラの稚魚およそ8000匹がいけすに放たれました。
体長3センチほどの稚魚はこのいけすで10日間ほど育てられ8センチまで大きくなれば海に放流されます。
春を告げる魚として知られるサワラは夏に向けて旬を迎え、淡路島では刺身で提供するなど観光客誘致に繋げています。
しかし、漁獲高は年々減り洲本市の五色町漁協では1985年に435トンあった水揚げが1999年には4トンになるなど一時100分の1以下にまで激減。
洲本市と漁協組合はサワラの漁獲高を回復させようと中間飼育という方法で2002年からこの取り組みを続けてきました。
いまは毎年、100トン前後のサワラが水揚げされていて、この取り組みはことしで最後だということです。
ひとこと
435トンの水揚げがわずか十数年で100分の1にまで落ちることに驚いた。季節を感じることができる旬の食べ物はこれからも守っていかないといけないと思う。