レポート
2024.08.14

レポート 海のバンキシャ2024 ~DAY2

★DAY2 8月11日(日)

【朝食 海の幸をいただく @カフェ マルコウ】

DAY2がスタート! 朝食は、「しらす丼」をいただきました!たっぷりのシラスで、朝から元気が出ます!

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【豊かな海を守る秘策とは?】

朝食の後、本日のかいぼり(泥流し)体験に向けて、講師 金山 成美先生(元神戸新聞記者)より豊かな海を守る秘策について、昨晩の復習を。そして、かいぼりの講師 尾崎 展一先生(兵庫県淡路県民局洲本土地改良事務所 農村計画第2課 課長)より、かいぼりとは?、かいぼりの今と昔について、かいぼり体験の注意点を伺いました!農業で使う大切な水を維持するために、日本で古くから行われてきたため池の伝統的な管理手法「かいぼり」ですが、ため池の堆積土には栄養分が豊富に含まれており、それを排出することで水産物の品質や漁獲量の向上が期待できることを知りました。

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【かいぼり体験】

まずは、かいぼりの講師で、普段からお仕事でかいぼりに携わる 福井 啓太先生(株式会社成田専務取締役)より、農家さんはため池の水が詰まって困っていること、そこで硬い泥を掻いて掘り(かいぼりの由来)、トロトロになるまでかくはんすることで、ため池の中にいれた管で泥水を吸い上げることができ、川に排出すると河口やその先の海まで流れやすくなると教えて頂きました。

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ため池のすぐ後ろの川に、吸い上げた泥水を放出する様子も見学しました。

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いよいよ、実際にかいぼりを体験してみます!ため池の中に入り、レーキ(くわのような道具)で固まった泥をかき混ぜました!泥のにおいはどうだったかな?

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そして、かいぼりの講師 山本 秀先生(兵庫県淡路県民局洲本土地改良事務所 農村計画第2課)と、かわちゃん(さかなのおにいさん)と共に、ため池にいた生き物を触って観察! ブラックバスやブルーギルなど、外来種が多いことを学びました!かわちゃんより、魚の名前の由来や、外来種の生き物を好きになることはとても良いことだけど、もう飼えないからといって、近くの水場に放流するのはいけないことも学びました。

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そして、かいぼりの講師 堀 豊先生(吉備国際大学農学部海洋水産生物学科 学科長)のご説明の元、ため池の泥水についてもパックテストを実施!昨日採取した 明石浦漁協の表層の海水、底泥水、明石川の水に含まれているリン、窒素の濃度と比較を行いました! 結果、窒素はため池が一番濃く、リンは①明石川、②ため池・明石浦漁協の底泥の順で濃いことが分かりました。やはり、ため池には栄養塩が豊富に含まれていること、そして海の底泥に堆積してしまっているので、海底耕耘などの取り組みが必要であることも分かりました。

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【かいぼりについて囲み取材】

もちろんかいぼりについても、囲み取材を実施!取材対象は、尾崎 展一さん、長瀬 雅宏さん(かいぼり池の持ち主)、上宮 平さん(地元住民)で、海のバンキシャたちから沢山の質問が飛び交いました。中でも、かいぼりには、10〜20名という多くの労力、そして費用がかかるため、続けづらいこと。ため池の水が少なくなると、底の泥を掘って池を深くするなど、プールの掃除のようにきれいにしておくための管理も大変であること。かいぼりにかかる時間は、大きなポンプで泥水を抜くには1日間、水も泥も抜いて、池を乾燥させるには1週間かかること。かいぼりは、淡路島では20年弱の歴史があり、昔はため池に鯉などを放っていたので、「かいぼり」ではなく、「鯉とり」と言われていたことなど、苦労や管理、歴史について学びました。

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【昼食】

2日目の昼食は、たこコロッケと兵庫県の郷土料理 いかなごのくぎ煮が入ったお弁当をぺろり! 1日目には明石ダコやいかなごの漁獲量が減っていることを学びました!これからも地元の食を守るには、何が重要だったかな?

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【学びの共有】

昼食後は、『学びの共有』として金山 成美先生の元、号外制作を行いました。学んだことをポストイットで書きだし、何がポイントだったのかを班のみんなで振り返ったのちに、1班5名の中で水質調査、干しダコ、漁協セリ、磯浜調査、かいぼりのテーマに分かれ、1人200字の原稿を作成。金山 成美先生のチェック、写真を選び、完成となりました。そして『学びの発信』として、昨日の夕食で食べた西海醤油さんの「たこカレー」のパッケージに載せるオリジナルラベルの制作(4コマ漫画の制作)に挑みました!各班ごとに4コマ漫画のテーマを決め、起承転結のお話になるよう、一生懸命考えました。その後、号外の内容について発表会も行い、他者へ共有することで一層理解が深まりました!

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【修了式】

最後は、保護者の皆様もお越しくださり、2日間の様子を動画で振り返りました! 皆さんが記者となり、様々な調査や海に関係する大人の方々への取材を通して、タコの漁獲量減少の謎を解き明かしていった2日間を、今後は家族、お友達などにお話して、皆で海の未来を考えていきましょう!

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