ひょうご海部体験記シリーズ第4弾!
11月1日は灯台の日!ということで、先日一足先に神戸市須磨区にある現存する最古の鉄骨造灯台「旧和田岬灯台」に行ってきました!
【「旧和田岬灯台」の歴史】
慶応3年(1867)4月に江戸幕府は、兵庫開港に備えて、外国船の夜間航行の安全を確保するため、イギリスとの間で大坂約定を結びました。
その中で、関門海峡から大阪湾内に計5か所の灯台、部埼(北九州市)・六連島(下関市)・和田岬(神戸市)・江崎(淡路市)・友ヶ島(和歌山市)を設置することを決定し、明治維新後、灯台建設は明治政府に引き継がれることとなりました。
初代の和田岬灯台は、日本各地で灯台建設や日本人灯台守の養成、灯台の保守システムづくりに貢献し、『日本灯台の父』と呼ばれたイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの指導により和田岬で建設されました。八角形木造の3層構造で、外面は白色に塗装されており、明治4年4月に完成、明治5年1月に初点灯しています。しかし、木造灯台は耐久性に乏しく、火災の危険性もあるため、明治17年3月に鉄製灯台に改築され、灯光はガス灯に変更されています。その後、昭和38年には廃灯し現在の場所(須磨)に移設、平成10年には国登録有形文化財に登録されました。
【その内部に潜入!】
「灯台記念日」の関連イベントとして、10月27日に「旧和田岬灯台」の内部が公開がされました。
入り口には記念額があり、右から縦に2文字ずつ読むと初点灯と再点灯の日付が記載されています。
内部は写真のようになっており、特徴的な配色や形状が目をひきました。
航路安全を図るために建設された旧和田岬灯台。
現在は新しくなった須磨海浜公園で、訪れる人たちの穏やかな暮らしを見守っています。