防波堤の整備が進められている兵庫県香美町の柴山港で、日本最大のクレーン船を使ったケーソンの設置作業が行われました。
香美町にある柴山港は1954年に国の避難港の指定を受け、台風がやってきた時などに備え中型船が安全に避難できるように防波堤の整備が進められています。
30日の設置作業では、日本最大のクレーン船を使って、防波堤の基礎となる直径およそ30メートル、高さ26・5メートルのケーソンをおよそ2キロ先の沖合まで運びました。 国内でも珍しいこの二重円筒形のケーソンは、波を分散させることから消波効果が高い上、海水が湾内に入ることで水質の保全にも役立つということです。
国土交通省近畿地方整備局は、全長450メートルの防波堤を建造する計画で、2030年の完成を目指しています。