北前船の寄港地として兵庫津が日本遺産に認定されたことを受け、兵庫県神戸市で16日祝賀会が開かれました。
兵庫津が神戸市では初となる日本遺産の認定を受けたことを受け、北前船の寄港地であった兵庫区内で祝賀会が開かれました。 現在の兵庫区周辺は、平安時代に平清盛が日宋貿易のために整備し商売の玄関口として栄え始めました。 鎌倉時代には国内第一の港として「兵庫津」と呼ばれるようになり、江戸時代から明治時代にかけては北前船の寄港地となり、日本の産業を支えました。 この北前船に関しては、2017年に東北や北陸など11市町が日本遺産に認定されていました。 さらに、ことし5月に播州の木綿糸を使い、北前船の丈夫な帆を開発した工楽松右衛門の墓や、廻船商人として巨大な富を築いた高田屋嘉兵衛ゆかりの地など、3件の文化財を持つ神戸市の兵庫津や高砂市、赤穂市、洲本市、新温泉町の5市町が日本遺産の追加認定を受けました。 兵庫津日本遺産の会はこの歴史と伝統を受け継ぎ、地域の活性化につなげたいとしています。